日本の製造業において、深刻な人手不足への対策として「ロボット導入による自動化」は避けて通れない課題となっています。しかし、大企業での導入が進む一方で、従業員50人以下の中小規模の企業におけるロボット導入率はわずか32.1%*にとどまっています。
(*参照:経済産業省「ものづくり白書 2025」)
予算や設置スペースといった物理的な壁に加えて、現場の責任者や経営者を悩ませているのが「知識の壁(操作の難しさ)」です。「ロボットを導入しても、それを動かせる人材が自社にはいない」という不安が、自動化の大きな妨げとなっています。
本記事では、この「操作性の壁」を根本から打ち破る、株式会社Closer(クローサー)が開発したAI協働ロボットの圧倒的な使いやすさについて解説します。専門知識が全くなくても、直感的な操作で「最短3分」で設定が完了する革新的な技術の裏側に迫ります。
なぜ現場へのロボット導入は進まないのか?「操作が難しい」という最大の壁

これまで、自動車産業や電気電子産業の大規模工場では、多くの産業用ロボットが導入され、高い生産性を誇ってきました。しかし、食品工場や化粧品工場などの多品種少量生産の現場では、同じようにロボットを導入することが困難でした。その最大の理由の一つが、従来のロボットに不可欠な「ティーチング」という作業の存在です。
従来のロボットに必須の「ティーチング」とは?
従来の産業用ロボットを動かすためには、「ティーチングペンダント」と呼ばれる専用の制御装置を用いて、ロボットの動作を一つひとつプログラミングしていく必要がありました。
例えば、コンベアから流れてくる段ボールをパレットに積み上げる作業(パレタイズ)をロボットに覚えさせる場合、アームの動線、掴む位置、置く位置の座標を細かい数値として入力していかなければなりません。これは非常に専門的な知識を要する作業であり、熟練の技術者(ロボットSIerなど)が行っても、設定に約8時間もの膨大な工数がかかっていました。
専門人材の不足と外注コストの負担
大企業の大量生産ラインであれば、一度ティーチングを行えば、何ヶ月も同じ製品を作り続けるため問題にはなりません。専属のロボット技術者を社内に抱えることも可能です。
しかし、食品工場などの中小規模の生産ラインでは、「午前と午後で扱う製品のサイズが変わる」「季節ごとに箱の形が違う」といった多品種少量生産が当たり前です。扱う製品が変わるたびに、ロボットの設定(レイアウト)を変更しなければならず、その度に社外の専門業者を呼び、高い外注費を払ってティーチングを依頼することは、コストの面でも納期の面でも非現実的です。
「現場のスタッフが自分たちで簡単に操作・変更できない」ことこそが、中小規模の工場における自動化の大きな障壁だったのです。
専門知識ゼロでも扱える!Closerロボットの「最短3分」設定の秘密

株式会社Closerは、こうした「大規模工場向けの難しいロボット」の常識を覆し、「ソフトウェア定義のロボティクス」と「UX(ユーザー体験)の民主化」を掲げています。現場の人がロボットの専門知識ゼロでも直感的に動かせるよう、AIとソフトウェアの力でロボットを「究極の使いやすさ」へと進化させました。
その使いやすさを象徴するのが、Closerの小型協働パレタイズロボット「Palletizy(パレタイジー)」です。このロボットには、従来のようなティーチング作業が一切不要になる数々の工夫が詰め込まれています。
1. 直感的なスマホ・タッチパネル操作
Closerのロボットの操作画面は、現場で働く誰もが日頃から使い慣れているスマートフォンのような、見やすく直感的なタッチパネルディスプレイを採用しています。
従来のティーチングペンダントにあったような複雑なボタンや専門用語が並ぶ画面ではなく、画面の指示に従ってタップしていくだけの極めてシンプルなUI(ユーザーインターフェース)を実現しています。老眼などで細かい文字が見えにくい方でも操作しやすいように配慮されており、特別な研修を受けなくてもその日から操作をマスターすることが可能です。
2. 特許取得の「オートレイアウト機能」による自動計算
最も画期的なのが、特許を取得している独自の「オートレイアウト機能(特許第7665239号)」です。
従来のロボットでは必須だった「座標の数値入力」は一切行いません。現場のスタッフがタッチパネル上で「扱う段ボールのサイズ(縦・横・高さ)」と「積み上げるパレットのサイズ」を入力するだけで、CloserのAIアルゴリズムが、最も効率的で安定した積み付けのレイアウト(パターン)と順序を瞬時に自動計算・生成します。
あとは、画面に提案された最適なレイアウトを選択し、スタートボタンを押すだけで、すぐにロボットが自動稼働を始めます。
3. 「最短3分」で完了する驚異のスピード
このオートレイアウト機能により、これまで熟練技術者が8時間かけて行っていた設定作業が、専門知識が全くない初心者であっても「最短3分」で完了できるようになりました。
設定したレイアウトは、タッチパネル上の3D映像で視覚的に確認することができます。これにより、「どのような順番で、どう積まれていくか」を事前に現場スタッフが直感的にイメージできるため、安心して稼働を開始することができます。
使いやすさがもたらす現場へのメリットと導入事例
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操作性が劇的に向上したことで、製造現場には「単に自動化できた」という以上の大きなメリットがもたらされます。
多品種少量生産への柔軟な対応
設定変更が最短3分でできるため、多品種少量生産の現場に極めて高い適応力を発揮します。
例えば、同じ生産ラインに異なる複数サイズの段ボールが流れてきても、1台のロボットで柔軟に積み分けを行うことが可能です。扱う商品が切り替わる際も、現場の作業員自身でタッチパネルからすぐに設定を変更できるため、ラインの停止時間(ダウンタイム)を最小限に抑えることができます。専門業者を呼ぶコストも不要です。
現場の声:天恵製菓株式会社様での事例
実際にCloserのロボットを導入した現場からは、その使いやすさに対する驚きと喜びの声が寄せられています。
半生菓子業界のトップシェアを誇る天恵製菓株式会社様では、既存の狭いラインに小型協働パレタイズロボットを2台導入し、重い段ボールの積み上げ作業を自動化しました。
現場の担当者様は、その操作性について次のように語っています。
> 「1回教えてもらっただけで、そんなに悩むこともなく(設定できました)。3Dで映像が映っていたので、分かりやすくて簡単にできてよかったです」
「操作が難しいのではないか」という現場の不安は、直感的なタッチパネルと3D映像によるサポートによって払拭され、スムーズに日常業務へと溶け込んでいます。
天恵製菓株式会社様への導入事例記事はこちら
ソフトウェアアップデートによる継続的な進化
Closerのロボットのもう一つの強みは、ハードウェアはそのままに、ソフトウェアのアップデートによって常に新しい機能やより便利な操作性が追加されていく点です。導入後も、現場の要望を取り入れながら、まるでスマートフォンがアップデートしていくように、ロボット自身が賢く使いやすく成長していきます。
まとめ:操作性の民主化で、誰もがロボットを使える未来へ

日本の労働力は、2027年に供給が急落し、2040年には1,100万人が不足するという「2027年の崖」に向かって突き進んでいます。この危機を乗り越えるためには、大企業だけでなく、あらゆる中小規模の現場において「大変な作業はロボットに任せ、人はより創造的な活動に注力する」環境へのシフトが不可欠です。
株式会社Closerは、「ロボットの操作が難しい」という最大のボトルネックを、AIとソフトウェアの力で完全に解消しました。
- 高額な専門技術者を呼ぶ必要はありません。
- 難しいプログラミングを覚える必要もありません。
- スマートフォンを使える現場のスタッフがいれば、最短3分でロボットを使いこなすことができます。
「うちの工場にはロボットに詳しい人間がいないから…」と、自動化を諦める時代は終わりました。重労働の解消、生産性の向上、そして従業員が健康に長く働ける職場環境づくりのために、専門知識不要でスモールスタートが切れるCloser(クローサー)のAIロボットの導入検討を、ぜひ進めてみてはいかがでしょうか。
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