物流・流通現場が抱える3つの課題
倉庫・物流センターの現場では、近年以下のような課題が深刻化しています。

1. 人手不足と高齢化による作業者の確保難
物流業界は慢性的な人手不足に加え、高齢化も進んでおり、積み付けや荷下ろしなどの体力を要する業務に人を配置しづらくなっています。パート・アルバイト人材に頼っても定着率が低く、戦力化に時間がかかるのが現状です。
2. 重量物の取り扱いによる腰痛・労災リスク
重量物や反復動作を伴う積み付け作業は、腰痛や関節障害の原因になりやすく、労災の温床にもなっています。実際、腰痛は物流現場で最も多い職業性疾病の一つです。
3. 業務の属人化・作業品質のバラつき
作業者の技量や体調によって積み方や作業スピードが左右されると、出荷品質や生産性に影響します。標準化された動作によって安定性を確保することが求められています。
【物流現場の課題と影響】
● 人手不足 → 作業遅延/品質低下
● 労災リスク → 離職・コスト増
● 属人化 → 作業のムラ・教育コスト増
「積み付け作業」の自動化が効果的な理由
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単純・反復・負荷の高い作業に向いている
積み付けは"単純かつ体に負担が大きい"作業の典型です。ロボットは疲れず、決められた通りに動き続けるため、自動化による効果が非常に大きい工程です。
バランサーとの違いと限界
バランサー(アシスト装置)は一部の負荷軽減には役立ちますが、操作に人の手が必要なため完全な省人化は難しく、導入効果にも限界があります。
労災防止・省人化・生産性向上の三拍子
自動化によって重労働をなくせば、労災防止と生産性の安定化に直結します。離職率の低下にも貢献します。
物流現場におけるパレタイザー導入の選択肢
パレタイザーにはさまざまな種類がありますが、物流倉庫のような環境には、次のような比較が有効です。
項目 | 産業用パレタイザー | 協働型パレタイザー |
積載能力 | ◎(高重量可) | ◯(中重量まで) |
設置スペース | 大 | 小(人の作業スペースに収まる) |
安全性 | 囲い・センサー必須 | 近接停止機能あり、人と協働可 |
移設性 | 固定 | 移動可(キャスター付き) |
初期コスト | 高め | 中程度 |
選定のカギ:「動かせるか」「狭い場所で使えるか」
物流現場では、ライン変更や季節波動による柔軟な運用が求められることが多いため、設置後に"動かせる"ことも重要なポイントになります。
Closer社の協働型パレタイザー「Palletizy」が物流現場に向いている理由

省スペース設計
Palletizyは800mm×1,200mmのコンパクト設計。既存の人作業スペースにそのまま導入できます。
重量物の対応力
段ボールなどの箱物であれば、重量30kg程度の製品にも対応可能。吸着ユニットのカスタマイズも柔軟に対応しています。
高い安全性と操作性
人に当たったら即停止する安全機能を備え、さらに特許技術を用いた直感的なタッチパネル操作で、教育コストも最小限に抑えられます。
出張デモで現場に合うか確認可能
Closerでは現場への出張デモを行っており、導入前に"本当に合うのか"を確かめることができます。現場で動作確認ができる安心感は、初めての導入でも大きな後押しになります。
実際にあった導入事例|物流センターでのパレタイザー活用例

ケース:日用品物流センター(関東地方)
- これまで:2名体制で1日2,000箱を手作業で積み付け
- 課題:腰痛発症者の増加、積み付け精度にバラつき
- 導入後:Palletizy 1台で1人分を完全代替。残り1人が検品・パレット差し替えを担当
- 効果:1日の作業量維持+作業者の負担大幅軽減
💡作業者の声:
「疲れにくくなり、腰痛の再発もなくなった」
「積み付けミスが減って、検品時間が短くなった」
費用・導入効果の目安とよくある質問
費用とROI
Palletizyの費用感は、おおよそ1千数百万円台(構成による)。
1人分の作業を代替した場合、2~3年での回収も現実的です。
よくある質問
質問 | 回答 |
どんなワークに対応している? | 主にカートン、袋物、小箱。吸着ヘッドを変更可能 |
積み付けの高さは? | 最大約2.25mまで積載可能(パレットの高さを含む) |
操作は誰でもできる? | はい。専門知識不要で、5分で基本操作が理解できます |
デモはどこまで対応? | 関東は無料。他地域も、依頼者さまに実費をご負担いただければ対応可能 |
どれくらいのスペースが必要? | Palletizyは人作業スペースにそのまま設置可能(約1m四方)。 |
1分あたりの処理能力は? | 製品形状によりますが、最大6個/分まで対応。 |
移設やライン変更に対応できる? | キャスター付きで移動可能。30分程度で再配置も可能。 |
対象物や積み付けパターンは変えられる? | タッチパネルで簡単に変えられます。箱とパレットのサイズを入力すれば、ロボットが積み付けレイアウトを自動生成し、パレタイズ動作も自動で調整。 |
導入費用はどのくらい? | 機種や構成により異なります。目安は資料請求またはデモ時にご案内。 |
投資回収期間の目安は? | 平均、約3年です。独自技術を用い、価格を産業用ロボットの約1/3に抑えました。 |
故障や不具合などへの対応は? | 担当者にご連絡していただければ、すぐに原因チェックなどの対応をスタートします。1年間は無料※で保守を請け負います。 |
まとめ|“人が辞めない現場”をつくるために、自動化という選択肢を
物流現場の課題は、もはや"気合と根性"では解決できないフェーズにあります。
協働型ロボットによる積み付け自動化は、現場の省人化・安全化・標準化に効果的であり、現場作業者の満足度向上にもつながります。
✅ Closerの「Palletizy」なら、出張デモで現場への適合性をしっかり確認可能。
小さく始めて、大きな変化を生む自動化を、まずはご相談から。
Palletizyの詳細な仕様・導入事例などは、こちらのページ をご覧ください。
また、下記のフォーム または 電話番号でのお問い合わせも、お待ちしております。

