なぜ今、パレタイズ自動化が製造業で注目されているのか
近年、製造業の現場では人手不足や高齢化が深刻化し、同時に生産ラインの柔軟性や作業者の安全性も求められるようになっています。中でも、パレタイズ（製品の積み付け作業）は重く大きなものを動かすため従業員への負荷が大きく、労災の大きな原因のひとつにもなります。こうした課題に対する有効な解決策として注目されているのが「パレタイズの自動化」です。
人手不足・高齢化による省人化ニーズの高まり
かつては人が手作業で行っていたパレタイズ。しかし、現在は人員の確保が困難であり、特に体力を要する作業は敬遠されがちです。若手の労働力が減少し、女性やシニア層が活躍する現場では、「安全かつ省力化できる手段」が切実に求められています。
多品種・小ロット対応が求められる現場の増加
製品のバリエーションが多くなる中、1つのラインで複数の製品を切り替えて生産するケースも増えています。その都度柔軟に対応できる自動化設備が求められているのです。
※「パレタイズとは？」という方へ： パレタイズとは、製品をパレット上に整然と積み上げる作業のことです。段ボールや袋、トレーなどの形状を問わず、人手で行われると時間と体力を消耗しやすく、自動化ニーズが高まっています。
パレタイズ自動化の手段と選び方
パレタイズを自動化するための機器は複数あり、現場の課題に応じて適した方式を選ぶことが重要です。
種類 | 特徴 | 適した現場 | 適さない現場・デメリット |
産業用ロボット | 高速・高積載・カスタマイズ性高い | 大規模・大量生産のライン | スペースが必要、導入コストが高く柔軟性に乏しい |
協働型ロボット | 人との共存、安全設計、省スペース | 中小規模、変種変量に強い | 高速・重量物の処理にはやや不向き |
専用パレタイザー | 高速で特定の製品に最適化 | 製品形状が安定しているライン | 多品種対応や頻繁な切り替えには不向き |
ワーク形状と選定ポイント
- 袋もの：滑りやすく変形しやすいため、吸着やグリッパーの工夫が必要
- 段ボール箱（カートン）：最も一般的で自動化しやすい
- トレー：軽量かつ不安定な場合、積み重ね方に注意
スペース・柔軟性を重視するなら「協働型」
限られたスペースの中でも導入可能で、安全性も高い協働型ロボットは、特に中小規模の製造業現場に適しています。
製造業の現場における導入メリット
協働型パレタイザーを導入することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
肉体的な負荷のかかる作業を自動化し、労災リスクを軽減
反復動作や重量物の持ち上げは、腰や肩への負担が大きく、労災のリスクにも直結します。自動化によってこうした作業を代替できれば、作業者の健康面の負担軽減にもつながります。
1〜3人分の省人化が可能
ライン作業の後工程であるパレタイズは、単調かつ反復性が高いため、自動化の効果が顕著に表れます。Closer社のPalletizy（パレタイジー）のような製品であれば、1台で最大3人分の作業負担を軽減可能です。
安定した積み付けと生産性向上
機械的に均一な積み付けができるため、積み崩れやムラが少なく、後工程（出荷・保管）への負担も軽減します。
限られたスペースにも対応できる設計
人が作業していた場所にそのまま導入できる省スペース設計で、床面積の小さい工場にも適しています。
柔軟な移設性
協働型パレタイザーはキャスター付きで移動可能なタイプも多く、ラインの切り替え時や季節変動に応じて配置換えがしやすいのも特徴です。
導入企業の声と現場での活用事例
食品工場（天恵製菓の例）
- 製造ラインの積み付けをCloser社のPalletizyで自動化
- 通常は高速で、人や物が近づいたら低速で動作し、安全性と速度を両立
- 積み付けの形が非常に綺麗で、現場でも助かっている
- １度教わるだけで、簡単に操作できた
- Closer社のスタッフが製造現場に直接来て対応してくれたのが、導入の決め手になった
医薬品・化粧品業界
- 清潔さと作業精度が求められるラインに協働型ロボットを活用
- 製品切り替えの多い現場でも短時間で対応可能
物流・流通業界
- 重量物の積み付け作業による腰痛などを防止
- 人との協働により、安全性と柔軟性を確保
Closer社の協働型パレタイザー「Palletizy（パレタイジー）」が選ばれる理由
コンパクトでパワフルな導入しやすい設計
業界最小クラスで、幅900mm×奥行1,500mmの省スペース設計。人による作業を想定したスペースにそのまま置け、30kg程度のワークの積み付け作業を、問題なく行えます。
専門知識がなくても、誰でも操作できる
特許技術を用いた直感的なタッチパネルUIで、簡単に初期設定・操作が可能。教育コストも削減できます。
安全性が高く、女性やシニアも安心
人との接触で自動停止する安全設計。万が一の接触時にも作業者への負荷が小さく、事故リスクを抑えられます。
たった2日で導入完了できる
従来は1週間ほどかかっていた現場での設定や調整を、独自のシステムを用いることで、2日で導入可能。土日で立ち上げ月曜日からの生産で稼働開始を実現。
導入後も、柔軟に対象物やラインを変更可能
キャスター付きの設計なので、簡単に移動させることが可能です。複数の製造ラインへの導入にも対応しています。
「まずは試せる」御社の現場でのデモ
現場でのデモ対応が可能で、「自社にフィットするか？」を事前に確認できます。関東なら無償対応、それ以外の地域は依頼主様の実費ご負担にて実施させていただきます。
製造業におけるパレタイズ自動化導入のFAQ
よくある質問 | 回答 |
どんな製品に対応している？ | 主にカートン、袋物、小箱。吸着ヘッドを変更可能 |
どれくらいのスペースが必要？ | Palletizyは人作業スペースにそのまま設置可能（約1m四方）。 |
どれぐらいの高さまで積むことができる？ | 最大約2.25mまで積載可能（パレットの高さを含む）。 |
1分あたりの処理能力は？ | 製品形状によりますが、最大6個/分まで対応。 |
移設やライン変更に対応できる？ | キャスター付きで移動可能。30分程度で再配置も可能。 |
操作は誰でもできる？ | はい。専門知識不要で、5分で基本操作が理解できます。 |
対象物や積み付けパターンは変えられる？ | タッチパネルで簡単に変えられます。箱とパレットのサイズを入力すれば、ロボットが積み付けレイアウトを自動生成し、パレタイズ動作も自動で調整。 |
導入費用はどのくらい？ | 機種や構成により異なります。目安は資料請求またはデモ時にご案内。 |
投資回収期間の目安は？ | 平均、約3年です。独自技術を用い、価格を産業用ロボットの約1/3に抑えました。 |
故障や不具合などへの対応は？ | 担当者にご連絡していただければ、すぐに原因チェックなどの対応をスタートします。1年間は無料※で保守を請け負います。 |
デモはどこまで対応？ | 関東は無料。他地域も、依頼者さまに実費をご負担いただければ対応可能 |
まとめ｜自社工場に合うパレタイズの自動化を見つけるには
- パレタイザーは、製造現場での、作業負荷軽減、省人化、作業品質の均一化、労災の防止に、大きな効果あり
- 協働型ロボットのパレタイザーなら、省スペース・柔軟性・安全性などの面で、小規模や中規模の製造ラインにも導入できる
- 自社に合うか不安な場合も、実際の製造現場でのデモに来てくれるロボット会社を選ぶと安心
※Palletizyの詳細な仕様・導入事例などは、こちらのページ をご覧ください。
また、下記のフォーム または 電話番号 から、お気軽にお問い合わせください。
